「ニッチ」という言葉を聞いたことはありますか?
直訳すると「隙間」という意味ですが、住宅設備おいては「内壁の一部を凹ませたスペース」のことを言います。
ニッチは、インテリアのアクセントや収納スペースとして活用できる上、施工費も然程高くないのでオプションとしてもお勧めです。
今回は我が家の施工事例を紹介すると共に、ニッチを検討する際の注意点についても触れたいと思います。
施工までの流れ
我が家では、打合せ当初からニッチを要望していました。
また、自分でネット検索した施工事例を持参するなどして、大まかなイメージも伝えました。
ニッチの施工が始まったのは、壁に石膏ボードが張られた頃でした。
大工さんにニッチの全体像や寸法を説明し、実際に現場を見ながら設置箇所を調整しました。
ニッチの施工費
我が家のHMでは、3箇所まで無料でニッチを作ってくれました。
追加は、1箇所あたり5千円でした。
ニッチは、大きさや装飾の有無等にもよりますが、相場では1箇所あたり5千円~1万円前後が多いようです。
我が家の施工事例
マガジンラック
キッチン台の側壁に雑誌や新聞を置くニッチスペースを作ってもらいました。
洋風やインダストリアルの家ならば、雰囲気に併せてアイアン素材を組み合わせると更に良いと思います。
トイレ収納
トイレの壁にトイレットペーパーや芳香剤等を納めるスペースを作りました。
正確にはニッチと言えないかもしれませんが、HMに相談したところ「余計な装飾や塗装を伴わないのであれば…」という条件で追加料金無しで作って頂きました。
トイレで使う物を効率良く一箇所にまとめられるし、収納を作る費用も節約できるのでお勧めです。
ニッチを検討する際の注意点
要望を伝える時期
ニッチが施工可能なのか?
費用はどのくらい掛かるのか?
というのを把握するためにも、できるだけ早い段階から要望を伝えておいた方が良いです。
要望の伝え方
単にニッチを要望するだけではなく、
- 具体的な用途
- 詳細な施工位置
- 全体的なイメージや寸法
を伝えることが重要です。
特に、寸法は自分できちんと決めて大工に伝えないと、後になって「置きたいものが置けない」「飾りたい物が飾れない」という事態になりかねません。
ニッチを作る場所
ニッチは壁がある場所なら何処でも作っていい物ではありません。
特に、壁の反対側が外壁になる場所には作ってはいけません。
なぜなら、外壁と内壁の間には断熱材が入っており、ここをくり抜いてしまうと断熱欠損を起こしてしまうからです。
よって、ニッチを検討する際は、壁の反対側が外壁になっていないか必ず確認して下さい。
ニッチの奥行き
ニッチは壁を凹ませて作りますが、際限なく凹ませることはできません。
我が家の場合、奥行きは10cmまでと言われていたので、トイレットペーパー(普通サイズで直径約12㎝)を置く分だけ棚を少し外側に延長して作ってもらいました。
最近流行りの1.5倍巻きだとはみ出します。
まとめ
ニッチは作り方次第で色々な活用方法が生まれます。
ニッチが1つあるだけで日常生活が楽になったり、部屋の意匠性が向上したりします。
費用は1箇所につき数千円~1万円前後なので、手が出しやすいオプションの一つと言えるでしょう。
ネット検索すれば色々なニッチの活用法が出てくるので、興味のある方は是非一度検索してみて下さい。
コメント