窓の防犯対策

窓・シャッター

約6割が窓からの侵入

空き巣など、住宅窃盗の侵入口で約6割を占めるのがです。

その手口の内訳は、

  • 無施錠の窓からの侵入が約5割
  • 窓ガラスを割って侵入が約4割

を占めています。

特に平屋においては全ての扉や窓が1階にあるため、必然的に侵入口が多くなるというデメリットがあります。

我が家も平屋を建てるにあたり、防犯面の強化に頭を悩ませました。

そこで今回は、我が家が検討のうえ採用した窓の防犯対策について紹介したいと思います。

採用した防犯対策

引違い窓は最小限に

ガラスを割る手口で特に狙われやすいのが引違いタイプの窓です。

割るとは言っても、人が通れる程に大きく割るわけではありません。

クレセント錠と呼ばれる鍵付近を小さく割り、そこから手を差し込んで解錠します。

引違い窓は、面積が大きい上に構造がシンプルで鍵の位置を把握し易く、一度解錠されてしまえば容易に侵入を許してしまいます。

家の裏手など人目に付きにくい場所には特に採用したくない窓だと思いました。

我が家における引違いタイプの窓はLDKの掃き出し窓1箇所のみで、他は滑り出し窓にしました。

デメリットとしては、HMによっては窓の形状や枚数が変わるとオプション扱いになる場合があります。

大きい窓を設けない

一番の対策は、開けても割っても物理的に侵入できない窓を設けることだと思います。

例えば、意外と狙われるトイレの窓については、30㎝×30㎝の小窓を採用しました。

また、主に居室に採用した縦滑り出し窓の横幅も約30㎝です。

幅30㎝でも子供や細身の成人なら半身ですり抜け可能ですが、そのためには窓を大きく開放するか、割れたガラス部分をきれいに取り除く必要があるため、侵入は容易ではありません。

デメリットとしては、火災や自然災害等の際に室内からも脱出しにくい点や、大きい荷物を直接出し入れできない点が挙げられます。

また、採光や眺望が得にくい点も挙げられますが、連窓のように配置することで外観をモダンでスタイリッシュに整えることができます。

窓の位置を高くする

窓の高さも重要なポイントです。

窓の位置が高所になるほど侵入に要する労力が増し、周囲からも目が付きやすくなります。

地面から180㎝以上の位置にある窓は狙われにくいという説もあります。

我が家では、浴室の窓を高窓にしたり、家の裏手にある窓の一部を通常より高い位置に設けました。

プラスαの対策として、敷地内に足場となるような物を放置しないよう心掛けています。

デメリットとしては、高窓にすると室内側からも窓を開けにくかったり、清掃やメンテナンスに手間を要することが挙げられます。

まとめ

家を建てるに当たっては、間取りや外観だけでなく防犯面も考慮することが大切だと思います。

安易に採光や開放感ばかりを求めて開口部の大きい窓を多数設けると、侵入を容易にするだけでなく、侵入対象と見なされ易くなることが懸念されます。

一見して侵入が面倒臭そうな家だと外観から印象付けることも大きなポイントだと思います。

間取り・外観・価格とのバランスを取るだけでも難しい問題ですが、防犯面に不安を抱えながら生活することがないよう、自分が泥棒になったつもりで対策を講じると良いでしょう。

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