漆喰と珪藻土の違い

内壁(漆喰・壁紙・ニッチ)

生じた疑問

最近は珪藻土を壁に塗って調湿性の向上を図る方も増えています。

我が家のHMでは漆喰を採用しており、壁に施工するという点では共通しています。

では、それぞれの素材や効果にはどのような違いがあるのでしょうか?

漆喰とは?

主原料

消石灰(石灰石を粉砕・焼成してできた生石灰に加水して熟成させたもの)に水・糊・繊維を配合したもの。

メリット

  • 高いアルカリ性から抗菌性を有し、カビや細菌の繁殖を抑える。
  • ホルムアルデヒド等の有害物質を吸着・分解する。
  • 調湿性、堅牢性、耐久性、不燃性がある。
  • 基本的に余計な添加物を必要としない。
  • 小さな修繕であれば、壁紙のように一面張り替える必要が無い。

デメリット

  • 職人の技術が要求されるため施工費が上がりやすい
  • 仕上がりにムラができてしまうことがある。
  • 壁にヒビ割れ生じることがある。
  • 市販品の中には樹脂を配合して施工性を上げているものもある。

珪藻土とは?

主原料

珪藻(植物性プランクトン)の死骸(化石化したもの)が堆積したもの。

メリット

  • 漆喰より調湿機能に優れている。
  • 原材料が安く、施工しやすいのでコストが抑えられる。
  • 耐火性がある。

デメリット

  • 漆喰の様な抗菌性は期待できない
  • カビが生えることがある。
  • 珪藻土はそれ自体では固まらないため、化学繊維や合成樹脂等を混ぜて施工性を上げたものが多い。
  • 混ぜ物次第では効果が落ちる。
  • 壁がボロボロと落ちることがある。
  • 水に弱いので外壁には使えない。

結局どちらを選べば良いのか?

「多少のコストは要しても総合的な機能性の高さを重視したい」と言う方には漆喰が向いていると思います。

「コストを抑えつつ手軽に調湿性の向上を図りたい」という方には珪藻土が向いていると思います。

番外編として、「機能性までは求めないけど、コストを抑えて意匠性を向上させたい」と言う方には「漆喰風の壁紙」がお勧めです。

「コストを抑えつつも、ある程度の調湿性は確保したい」と言う方には「調湿機能がある壁紙」がお勧めです。

 

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